生存者面会へ訪朝打診 北朝鮮、日本は拒否か

 【共同】北朝鮮が、拉致問題をめぐる日本との水面下の協議で「生存者に会わせることができる」として、政府当局者の訪朝を打診していたことが分かった。日朝関係筋が14日、明らかにした。日本側は、拉致再調査などに関する初回報告を平壌で行いたい意向と受け止めたが、面会対象の日本人に拉致被害者が含まれていない可能性があるとして拒否したもようだ。拉致問題の「幕引き」に利用されかねないとの警戒感もあったようだ。

 関係筋によると、北朝鮮側が訪朝を打診したのは、拉致再調査などのための特別調査委員会設置と、日本による独自経済制裁の一部解除で合意した7月の日朝政府間協議以降。北京の大使館ルートか、北朝鮮の秘密警察組織「国家安全保衛部」の幹部と、外務省の伊原純一アジア大洋州局長が極秘接触した際のいずれかとみられる。

 政府関係者は取材に「北朝鮮で会えるのは、生存が確実視される日本人妻だけかもしれない。拉致再調査の結果が不誠実な内容で、その受け入れを迫る一環の可能性もある」と指摘した。戦後の帰還事業で、在日朝鮮人の夫に同行して北朝鮮に渡った日本人妻は約1800人いたとされる。

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