元大司教の身柄拘束 バチカン、性的虐待容疑

 【共同】ローマ法王庁(バチカン)は23日、未成年者への性的虐待の疑いで、駐ドミニカ共和国大使だったヨゼフ・ベゾロフスキ元大司教の身柄を拘束したと明らかにした。健康上の理由から元大司教はバチカンで自宅軟禁となり、今後、本格的な司法手続きが始まる。

 AP通信によると、性的虐待容疑でバチカンの高位聖職者が刑事責任を問われるのは初めてという。バチカンのロンバルディ報道官は24日、「深刻なケースに対し、早急に責任ある対応を取るべきだと法王フランシスコが求めている結果だ」とのコメントを発表した。

 元大司教はドミニカ共和国大使として駐在中の2008年以降、複数の少年に性的虐待を加えた疑い。バチカンの審問機関は6月、この問題を調べた上で元大司教から聖職者の地位を剥奪している。

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