NY市のキャバレー法は違憲〜ブルックリンのバー店主が提訴

 当局の許可がない場所でのソーシャル・ダンスを禁じるニューヨーク市の「キャバレー法」と呼ばれる条例は、言論の自由や法の下の平等を保証した合衆国憲法に違反するとして、同市ブルックリン区にバーを所有する弁護士が市を連邦地裁に訴えた。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、原告はノースウィリアムズバーグにある「マッチモアズ・カフェ」のオーナー、アンドリュー・マッチモア氏。店ではおしゃれな若者向けにほぼ毎晩ライブ音楽を提供しているが、キャバレー・ライセンスを持っていないため、客が踊り出したくなるような演奏は避けなければならないという。

 キャバレー法の支持者は「条例の目的は、ダンスを許可する前にその場所の安全性を確保することだ」と説明するが、マッチモア氏は「条例は実際にはダンスを禁じている」と主張している。同条例を運用する市消費者局の報道官は「現在、条例や規制を見直しているところだが、キャバレー法を含めて多くは改正が必要」と話した。市の法務局は「訴状が届き次第内容を精査する」と答えた。

 原告によるとライセンス取得には非常に煩雑な手続きが必要で、店によってはカメラの設置、特定の表示の掲示、定期的な地区委員会への出席などを義務づけられる。許可取得にかかる料金は、最低150ドルだが場所の大きさや期間によっては1000ドルを超え、許可の期間は最高で2年間。

 現在キャバレー・ライセンスのない店で客が踊った時の罰金は1日100ドル、許可があって規則に違反した場合の罰金は最高500ドル。DCAによると、罰金の徴収額は近年減少傾向にあり、2005年は1万3465ドル、06年は4万3342ドル64セントに上ったが、12年は違反がわずか1件で350ドル、13年は違反ゼロで、14年もこれまで違反者は出ていない。

 05〜14年のキャバレー・ライセンス申請件数は208件で、このうち177件に許可が下り、現在市内では146件のライセンスが発効中。キャバレー法は、禁酒法時代の1926年に成立した。

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