ブラジル極貧層が増加 公表時期、政権に配慮か

 【共同】2003年以降減少傾向が続いていたブラジルの極貧層の人口が昨年、増加に転じていたことが分かった。地元メディアが政府系機関の調査結果として5日伝えた。地元紙は景気低迷を原因に挙げており、手厚い保護を受けてきた貧困層にも近年の経済情勢が悪影響を与え始めていることが浮き彫りになった。

 一方、先月の大統領選では労働党のルセフ大統領が貧困対策の成果を訴えて再選を果たしており、同機関が現政権に配慮して、不利になるデータを選挙後まで伏せたとの指摘も出ている。

 政府系の応用経済研究所(IPEA)によると、必要最小限のカロリーを摂取できるだけの食事を取る収入がない極貧層は03年に2624万人だったが、その後毎年減少を続け、12年には約1008万人にまで減った。しかし、13年は一転、3.7%増加し、約1045万人になった。

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