検証・日中首脳会談 衝突回避へ互いに決断 尖閣、靖国「痛み分け」

 【共同】安倍晋三首相が10日、北京で中国の習近平国家主席との首脳会談にこぎ着けた。首相が沖縄県・尖閣諸島情勢でわずかに歩み寄り、首相の靖国神社不参拝の確約は取れなかった習氏も従来の態度を軟化させた。互いに国内世論からの突き上げを覚悟で妥協を決断したのは「尖閣周辺で衝突が起きかねない」(外交筋)との懸念を共有したためだ。会談開催ぎりぎりまで駆け引きが続き、尖閣と靖国で「痛み分け」となった日中交渉の舞台裏を検証した。

 「こうしてお会いできることは、非常にうれしい」。日本時間10日午後の北京の人民大会堂。安倍首相は出迎えに現れた習氏と握手を交わしながら、そう呼び掛けた。習氏は硬い表情で無言のまま。対日批判が根強い国内世論を意識するかのように首相と視線を合わせることを極力避けた。約2年半ぶりとなった日中首脳会談は、約25分間にとどまった。

 会談会場は、両国の国旗も飾られず、友好演出は「感じられない」(政府関係者)。空気が和んだのは、首相が10月に、東京都内のイベントで習氏の幼なじみの中国人民対外友好協会の李小林会長と会った話に触れた時だけだった。その後、習氏は歴史認識問題に触れ「13億人の中国人の感情に関わる」とけん制するのを忘れなかった。

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