景気回復の足かせに 円、一時120円台

 【共同】対ドルで円が急落したのは、日欧と米国の経済情勢の違いが鮮明になったからだ。国内では輸出企業を後押しした円安だが、輸入品価格の上昇を通じて中小企業や家計の負担は重くなっている。このまま円安が進めば景気回復の足かせになる恐れがある。

 日銀が追加金融緩和を決め、欧州中央銀行(ECB)も本格的な量的金融緩和を行う可能性を4日に示した。金融政策で景気を下支えしなければならない日欧に対して、米国が景気回復を一段と鮮明にしていることがドル買いの大きな要因となっている。

 国内では円安を原因とする中小企業の倒産が増え始めている。中小企業が影響を回避するため人件費を抑制することで、雇用や消費に悪影響が広がる懸念がある。日本経済全体にとって円安のマイナス面が大きくなれば、政府は一段の対応を迫られることになる。

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