反捕鯨団体創設者、仏に 7月から、国際手配中

 【共同】南極海での調査捕鯨妨害をめぐり、日本などの要請で国際手配されている反捕鯨団体「シー・シェパード」の創設者ポール・ワトソン容疑者(64)が今年7月からパリに滞在していることが12日、分かった。同団体のフランス支部が明らかにした。

 ワトソン容疑者は2012年5月にドイツで逮捕されたが、保釈中に逃亡。昨年10月米国に入国した。国際刑事警察機構(ICPO)が国際手配しているが、同団体フランス支部担当者は「各国に身柄拘束の義務はない。フランス当局は入国しても拘束しないと保証した」と説明した。

 シー・シェパードは欧州の海域でもイルカやクジラ漁の妨害活動を行っているが、同容疑者はフランス国外に出て身柄拘束されることを恐れて、活動には参加していない。いつまでフランスに滞在するかは未定という。

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