権力とカネ追及 記者への監視防ぐ アジア調査報道会議

 【共同】汚職や人権侵害などの不正に迫る調査報道のための会議が11月下旬、フィリピンの首都マニラで開かれた。アジア地域で初の調査報道会議で、日本、中国、韓国、東南アジア、米国、欧州などの記者や学者ら約300人が参加した。報道が制限されている中国やミャンマーから訪れた記者もおり、取材手法や、記者のパソコン監視を防ぐ技術などを3日間にわたり、話し合った。

 「あなたにも私にもできることに焦点を合わせましょう。香港で入手できる公開情報を使うこと。それは…」。中国と調査報道をテーマにした会合で話し始めたのは、習近平国家主席の親族の蓄財を暴露した取材チームのベン・リチャードソン氏。米国の経済通信社ブルームバーグの元記者だ。

 2012年の世界的なスクープとして知られるこの報道では、法人登記のような情報を活用し、習氏の親族関係者と同一住所の会社を見つけた。周辺人物の取材も交えて蓄財のためのペーパーカンパニーに迫った経過を、100人近い参加者に披露した。

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