ビジネス・ジェット市場回復〜メーカーは生産拡大を準備

 ビジネス・ジェット機市場は金融危機の影響で世界需要が半減し、ここ数年は各メーカーが生産を縮小していたが、発注が増え続けている最近は拡大へと転じている。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、業界大手ゼネラル・ダイナミクス(バージニア州)は28日、ガルフストリーム部門の生産を拡大すると発表した。また、同社とセスナを製造するテキストロン(Textron、ロードアイランド州)はビジネス・ジェットの新モデルも発売している。

 ビジネス・ジェット機の世界的な受注や出荷は、4年連続で改善している。需要は中東やアジアのほか、世界市場の半分以上を占める北米でも高まっている。ゼネラル・ダイナミクスは、2014年10〜12月期に需要が大幅に伸びたため15年は中型ジェット機の生産を拡大する。価格が2500万〜6500万ドルの大型機は、より小さなモデルに比べると需要の回復に時間がかかっているため、生産は現行水準を維持する。

 テキストロンも1年前は買い手の出現を期待して造ることが多かったが、今はセスナの一部で6〜9カ月の待ちができている状況で、まだ生産は拡大していないが、年後半に増やす用意はある。

 新品のビジネス・ジェット機は需要の約60%が買い替えで、中古機のだぶつきがなくなるのに伴い発注が増えている。ジェフリーズ証券のアナリストらによると、現在中古セスナの世界在庫は5.5%と、07年以降最低の水準に下がっている。また、ガルフストリームの4Q業績はこの3年間で最高となり、未処理注文の60%はフォーチュン500企業を含む上場・非上場企業から生まれている。

 連邦航空局(FAA)によると、国内では14年11月までの12カ月にビジネス・ジェットのフライト数が4.5%増加した。ガルフストリームの好調を受け、ゼネラル・ダイナミクスの4Qは純利益が7億100万ドルと前年同期(4億9500万ドル)から大幅に増加。売上高は3.9%増の83億6000万ドルだった。

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