旧ユーゴ「虐殺」と認めず 国際司法裁、請求を棄却

 【共同】1990年代の旧ユーゴスラビアの解体に伴う紛争で、ジェノサイド(民族大量虐殺)が行われたとして、クロアチアとセルビアが互いに損害賠償などを求めた訴訟の判決で、オランダ・ハーグの国際司法裁判所(ICJ)は3日、いずれの請求も棄却した。

 両国は48年に国連総会で採択された「ジェノサイド条約」に基づき、国家の責任を追及。裁判所は判決で多数の殺害行為があったと認めた一方、両国ともジェノサイドの意図があったことの十分な証明がなく、条約上のジェノサイドとは認められないと結論付けた。

 一方、判決は旧ユーゴ紛争がもたらした深刻な被害を踏まえ、両国とも同条約以外の国際法違反を問われる可能性を指摘。「被害者への適切な補償と地域の平和と安定の強化に向けた協力を続ける」よう両国に促した。

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