京セラ、ドイツで「太陽光+蓄電」を販売 〜 独2社と提携、欧州市場を開拓へ
- 2015年4月20日
- 環境ビジネス
京セラは、個人顧客向けに2種類の蓄電設備をドイツで販売する。
グリーンテック・メディアによると、ドイツで5月から販売される蓄電池には、4.8キロワット時と7.2キロワット時の2種類があり、ドイツのエナジェティック・ソーラーテクノロジー・ヴェトリーブス(Energetik Solartechnologie-Vertriebs)を通じて販売される。
京セラのリチウムイオン電池は、エナジェティック製のインバーターと、独ソーラー・デーテンシステム(Solare Datensysteme)製のエネルギー監視ソフトウェアとハードウェアを使用している。
京セラによると、充電効率は97%。太陽光発電から直接的に電池を充電するため、変換によって電力が失われにくく、それによって充電効率が高まるうえ、機器のコストを抑えられる。
ソーラー・デーテンシステムのソフトウェアとハードウェアは、発電および電力消費の状況を正確に監視できるほか、電池の充電および放電の状況も監視して効率を最適化できる。
京セラは、太陽光発電と蓄電池の併用に関して豊富な実績がある。全世界で5ギガワット前後の太陽光発電施設を設置してきたほか、日本国内では住宅向けリチウムイオン電池の供給元として首位の立場にある。
ドイツでの事業展開は今後、欧州市場の事業を拡大させるうえで重要な足がかりとなる。ドイツは電気代が高いため、送電網に対する代替電源の魅力が大きい。また、固定価格買取制度が失効したため、自家発電を自家消費することに対して関心が高まっている。
京セラは、米国では2014年にステムと提携し、太陽光発電と蓄電の組み合わせを強化した。現在、商業顧客向けにステムのエネルギー管理製品を統合した太陽光発電と蓄電設備を提供しており、米国でも住宅市場への参入を目指すとみられる。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
ビットコイン半減は価格にいかに影響するのか 〜 最高値更新から乱高下、次の半減期が目前に
-
2024年4月22日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ボルティモアの橋崩落、輸出・小売業者に影響
-
米国のMBA課程、人工知能分野の教育を積極化 〜 会社で求められる技能に学生側も関心を強める
-
2024年4月18日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
テスラ、急速充電網を開放~EV普及の節目となるか
-
2024年4月15日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
EV生産コスト、27年にはガソリン車より安く~ガートナーが予想
-
人間の労働力の方が人工知能より安価 〜 MITの研究、雇用機会の大部分は人工知能にまだ奪われないと結論
-
ドローン配送に現実味~運用範囲広がる
-
アマゾンや小売大手ら、頻発する返金詐欺で巨額の損害 〜 詐欺集団ら、ティックトックで協力購入者たちを募集
-
2024年4月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 自動車関連
中国の自動車メーカー、慣行覆しEV生産を迅速化
-
2024年3月28日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ウェイモ、テキサス州で社員向けロボタクシー運行