三井物産、ステムの資金調達を主導 〜 ビハインド・ザ・メーター事業に投資
- 2015年4月20日
- 環境ビジネス
蓄電池を用いたエネルギー管理システムを開発販売するステム(Stem)は、三井物産が主導したラウンドCの資金調達で1200万ドルを獲得した。三井物産はステムに今回初めて投資した。
グリーンテック・メディアによると、ステムの蓄電システムは、電力メーターより末端のいわゆる「ビハインド・ザ・メーター(behind-the-meter)」に設置して、電気料金の高い時間帯に送電網からの電力を使わないようにするといった調整をすることで、光熱費を節約する。
三井物産は、ステムの新市場開拓でも協力する意向を示している。
GTMリサーチによると、ビハインド・ザ・メーターの蓄電設備は、2014年に設置容量が大幅に成長した。2013年の2.1メガワットから、2014年には3倍以上の6.4メガワットとなった。
その成長のほとんどは非住宅市場での設置だった。成長を特にけん引しているのはカリフォルニア州で、2014年の設置容量は5.7メガワットだった。
GTMリサーチでは、蓄電市場のなかでもビハインド・ザ・メーター型の蓄電が今後特に成長すると予想する。「ピーク時の電力料金を回避することが商業顧客にとっておもな導入理由となっているが、ビハインド・ザ・メーター蓄電は公益会社やシステム運営会社にもさまざまの送電網サービスをもたらせることから、急成長するだろう」と、GTMリサーチはみている。
ステムは、顧客に先行投資を求めずリース形式で蓄電システムを提供する制度のために1億ドルの資金を調達した。競合するグリーン・チャージ・ネットワークス(Green Charge Networks)も、同様事業の運営資金として5600万ドルを調達している。
また、コーダ・エネルギー(Coda Energy)はこれまでに640万ドル相当の設置を手がけ、今後、その規模を2500万ドルに拡大する計画だ。
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