高級ブランドもウェブ販売へ〜大手サイトの合併受け検討

 高級ファッション小売りサイトの大手2社であるネッタポルテ(Net-a-Porter=NAP)とユークス(Yoox)の合併を受け、一流ブランドの間で「オンライン通販を受け入れないと時流に乗り遅れる」という意識が高まっている。

 ロイター通信によると、超高級ブランドは「既製品でも洗練された商品は店で試着してもらいながら丁寧なサービスのもとで売られるべき」と考える傾向が強く、プラダやLVMH傘下クリスチャン・ディオールなどは服のウェブ販売を拒み続けている。しかし実店舗に行かずオンラインで購入する客は増えており、まだウェブ販売に踏み切っていないブランドはライバルに客を奪われる可能性が高まっている。

 高級ブランドも、1980〜2000年生まれのミレニアル世代(Y世代)を中心にいずれは消費者にとってウェブ販売が重要になることを理解している。この3月にユークスとネッタポルテの合併が発表された直後、シャネルは16年からウェブ販売を始めると発表。4月には早速ネッタポルテで新しいジュエリー・ラインの3週間限定販売を行った。

 ファッション業界では、大方のブランドの世界的なウェブ参入が一段落したため、オンライン売上高(年換算)の業界平均伸び率が4年前の10%超から今年は5%に減速しているが、高級品だけを見ると15〜25%のペースで増えている。アナリストらは、高級品販売に占めるウェブ販売の構成比を5〜6%(靴やバッグなどの革製品では約8%)と推定している。しかしユーロモニターは今後について、5年以内に高級品販売の40%がオンラインになると予測する。

 一方、ウェブ販売に積極的でないプラダのサイトは現在、バッグや靴などアクセサリーだけを販売し、服は扱っていない。ケリング傘下サン・ローランやグッチは、服の販売やコーディネイトの提案なども行っているが、エルメスのバーキン・バッグやケリー・バッグは今もオンラインでは購入できない。

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