パイプライン会社の訴追も〜加州の原油流出で検察当局

 パイプラインの破損事故で大量の原油が海に流出したカリフォルニア州サンタバーバラで、検察当局が刑事訴追を含む厳しい対応でパイプライン会社の責任を問う可能性がある。

 ロイター通信によると、サンタバーバラ郡地方検事局のジョイス・ダドリー検事は26日までに「連邦や州の司法長官と協力して刑事および民事訴追の可能性を検討している」と語った。

 破裂したパイプラインを所有・運営するテキサス州のプレインズ・オール・アメリカン・パイプライン(Plains All American Pipeline)は、国内46州に計1万8900マイルの送油管網を持っている。多くは人里離れた場所にあり、同じ規模の事故が起きても影響は小さかった可能性があるが、サンタバーバラは豊かな生態系を持つ美しい海岸があるだけでなく、環境法の弁護士や裕福な革新派の活動家も多い全米で有数の環境運動が盛んな土地だ。

 同郡では1969年に起きた300万ガロンの原油流出事故をきっかけに環境関連条例が整備され、今では「Santa Barbara Car Free」「Get Oil Out!」「Project Clean Water」など50以上の環境団体が拠点を構える。

 カリフォルニア大学サンタバーバラ校のエリック・スミス教授(政治学)は「サンタバーバラは原油流出事故を起こすには恐らく地球上で最悪の場所。69年以降、人々は石油業界を責めたてようと待ち構えており、ここで事故を起こしたこの会社は極めて不運」と指摘する。

 プレインズ社は事故対応で同地に100人以上を配置し、さらに増員する予定で、グレグ・アームストング最高経営責任者(CEO)も事故翌日の20日から現地で指揮を執っている。

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