ナイキ、FIFA捜査で当局に協力〜ブラジル代表チームとの契約で
- 2015年5月29日
- 米国ビジネス
国際サッカー連盟(FIFA)幹部らによる汚職事件の捜査が米企業にも及んでいることを受け、スポーツ用品大手ナイキは28日までに、米司法当局の「捜査に協力する」との声明を発表した。
AP通信によると、司法省は贈賄企業を名指ししていないが、起訴状で「米国に本社を置く多国籍のスポーツウェア企業が1996年にブラジル代表チームと10年間のスポンサー契約を結ぶため、幹部に賄賂を提供していた疑いがある」と説明している。
ナイキは同年、契約金4億ドルでブラジル・サッカー連盟のスポンサーになったほか、シューズやウェアなどをブラジル代表チームに10年間提供する見返りに、1億6000万ドルをブラジル側に支払うことでも合意したため、贈賄業者はナイキだという観測が流れていた。ナイキはFIFAの公式スポンサーではないが、各国代表チームと同様の契約を交わしている。
ナイキは当局による接触を公式に認めながらも、贈収賄などの疑いを強く否定した。
このほか、マクドナルドなど公式スポンサー数社も当局による接触を認めた。
米司法省は27日、贈収賄とマネーロンダリング(資金洗浄)などの罪で現職のFIFA副会長ら14人を起訴。このうち7人は別の事件を捜査するスイス司法当局によって逮捕された。
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