避難長期化見越し転出も 口永良部噴火、1週間

 【共同】口永良部島・新岳(鹿児島県屋久島町)の爆発的噴火から5日で1週間。島にいた住民72世帯、118人は10キロ余り離れた屋久島(同町)に避難したが、4日までに約3割の約20世帯が屋久島を離れ、町は残った人を避難所や身を寄せた親類宅などから既存の公営住宅や仮設住宅に移す準備を進める。規模の大きな噴火が今後も起こる可能性があり、帰島への見通しが立たない中、住民にとって出口の見えない状況は続く。

 屋久島町によると、噴火のあった5月29日、口永良部島の住民は高台「番屋ケ峰」の避難所などに向かった後、観光客ら19人と共に屋久島に避難。多くは3カ所の避難所に入ったが、避難の長期化を見越し、島内の親類宅や鹿児島市、他県に移る人も相次いだ。

 一方、今月1日に住民代表が一時帰島したのを受け、いったん屋久島を出た後に「一時帰島の予定情報が入らない」と避難所に戻る人も。屋久島外の人も情報を得られるよう避難所の住民がホームページに壁新聞の掲載を始めるなど、コミュニティー維持に向けた動きも見られる。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る