SAP、企業向け解析ツールの一部を披露 〜 使いやすさ重視の市場傾向に同調
- 2015年6月12日
- ハイテク情報
SAPは、開発中の企業向け解析ツールに関する機能の一部を紹介した。解析ツールについては、使いやすさを重視する傾向が業務用ソフトウェア業界全体にあり、SAPもそれを推進している。
コンピュータワールド誌によると、その一例として、SAPは企業のIT部署向けに、最新のデータ・センター管理を支援するツール「ITオペレーションズ・アナリティクス(IT Operations Analytics)」を開発した。
同製品は、ログ・データのリアルタイム逐次転送や、さまざまのデータ源を単一閲覧に一体化して原因解析の簡便化を図る機能を含め、データ・センター全体の動きを把握できるようにする。
同製品は、SAPのインメモリー・プラットフォーム「ハナ(Hana)」で稼働するネイティブ・アプリケーションとして開発されたが、使用にあたってハナのライセンス取得は不要。
SAPは新ツールの初期利用者試験に参加する企業を探している。
また、「ルミラ(Lumira)1.27版」では、データ・ラングリングおよびブレンディング機能と大型データセット処理機能が改良されるほか、クロスタブ機能の充実、地理空間位置情報解析の改良、チャート設定とカスタマイズの充実が図られる。
米調査会社フォレスター・リサーチのマーサ・ベネット主幹研究員によると、SAPの顧客企業はそれらの新機能の多くを長年求めていた。
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