内装材のベネッケ・カリコ、メキシコで新工場着工

 コンチネンタル傘下の自動車内装材製造ベネッケ・カリコ(Benecke-Kaliko)は、メキシコ・サンルイスポトシ工場に隣接して7000平方メートルの工場を新設する。

 サプライヤービジネスによると、総工費は1280万ドル。北米市場向けの内装表面素材「テペオ(Tepeo)」および「テペオ2(Tepeo2)」の製造工場として2016年下半期の稼働開始を目指す。

 ダーク・レイス最高経営責任者(CEO)は「北米自由貿易協定(NAFTA)加盟国のすべての取引先が新しい製造ラインの恩恵を受けるだろう。この工場が、高まり続ける高品質で柔らかい手触りの表面素材の需要に対する答えだ」と述べた。

 ベネッケ・カリコは自動車内の表面素材の製造大手。テペオおよびテペオ2はポリオレフィンが主体の素材で、標準的な表装材より密度が低く、従って重量が最大80%軽い。光りや熱、化学的・機械的ストレスにも長期間耐え、見た目と触った時の高い質感を保つのが特長。

 サンルイスポトシ州の既存工場は09年の開所。従業員200人がテペオとテペオ2のほか「アセラ(Acella)」「ヨーン(Yorn)」の各製品を造っている。新工場の完成に伴い、テペオとテペオ2の製造は既存工場から全面的に移される。全製品を合わせた年間生産量は現在700万枚だが、19年までに1150万枚まで増やす計画だ。

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