データ・ストレージ機器販売が激増 〜 法人向け市場ではEMCが首位を堅持

 2015年の第1四半期(1〜3月)に世界のデータ・ストレージ機器販売高は前年同期比41.4%増という記録的成長を記録した。容量に換算すると、28.3エクサバイツ(280億ギガバイツ)という計算になる。

 コンピュータワールドが報じた米調査会社IDCの調べによると、同期における法人向けストレージ・システム・ベンダーの売上高は前年同期比6.8%増の88億ドル弱に達した。

 「従来の外付け型機種の需要は期中に落ち込んだものの、サーバーを基盤としたストレージ・システムとハイパースケール基幹設備は大幅に伸びた」とIDCは報告している。

 ハイパースケールとは、クラウドや大規模データ(big data)処理に対応して何千という単位のサーバー群のシステムに拡張できる分散型基幹ストレージ・システムのこと。

 法人向けディスク・ストレージ・システム市場では、EMCが17.4%の占有率をにぎって最大手の座を堅持し、そのあとをヒューレット・パッカード(14.6%)、デル(10.2%)、ネットアップ(8.7%)が続いた。

 その一方で、IBMの市場占有率は、x86系サーバー事業を中国レノボに売却したことを受けて6%に縮小した。

 かたや、外付け型ディスク・ストレージ・システムの販売高は0.6%減の56億ドルに微減したが、高位ストレージ・アレイの販売高は1.3%増の15億ドルに伸びた。

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