海底の漁網を靴の材料に〜アディダス、汚染対策で

 独スポーツ用品大手アディダスは、海洋環境保護団体パーリー・フォー・ジ・オーシャンズと共同で、密漁に使われた漁網などの海洋廃棄物を編んで作ったスニーカーを発表した。試作品で、市販ではなく資源再利用の可能性を示すことが目的。

 クリスチャン・サイエンス・モニターによると、漁網の再利用は、海洋ごみを減らすと同時に、新しいごみを増やさないという2つの効果が期待できる。アディダスは、編み素材は普通の靴のように型に合わせて素材を切り抜く必要がなく、編み物は一般的にごみが出ないと説明する。

 アディダスの試作品は、靴の上部が漁網、釣り糸などの海洋廃棄物から出来ており、網はパーリーが提携している環境保護団体シー・シェパードが110日間にわたる密漁船の追跡を通じて押収した物を使っている。

 アディダスはこれまでも、リサイクル素材やより効率的な型の使用といった形で持続可能な靴の生産を追究しており、中古靴の寄付運動にも参加している。業界ではこのほか、ニューバランスが2011年に再生プラスチックからスニーカーを作ったほか、ティンバーランドは靴底に環境に優しいゴム素材、ライニングや靴ひもに飲料用ボトルの再生素材を使っている。

 ただし、プラスチックを再利用しても最終的には捨てられてまた海洋ごみになる可能性は残っている。このためパーリー設立者のシリル・ガッシュ氏は「最終的な解決策は消滅しない素材の流入を絶つことで、今とは違うプラスチックが必要」と見ている。

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