新興企業バブル懸念がVCらのあいだで浮上 〜 大量の有望株の売却打診も

 一般投資家のあいだで技術系企業の株式市場のゆくえに対する不安が強まるなか、技術系新興企業への投資に特化するベンチャー・キャピタリスト(VC)らのあいだでも、新興企業バブルの破裂可能性に関する懸念が浮上しつつある。

 フォーブス誌によると、先日開催されたVC業界会合では、意見交換会に参加した有力VCらが市場に対する懸念を示すと同時に、会場に集まった150人以上の参加者を前に、急変し続ける投資環境でどのように舵取りすべきか議論を交わした。それらのVCらの多くは半年前まで市場を楽観視していた。

 意見交換会に参加したVCには、エックスファンド(Xfund)のパトリック・チャン氏や、ヴァーテックス・ベンチャー(Vertex Ventures)のジョナサン・ハイリガー氏、コタ・キャピタル(Cota Capital)のウラス・ナイク氏、ソフテック(SoftTech)のステファニー・パルメリ氏、コアレーション・ベンチャーズ(Correlation Ventures)のコリン・ウェスト氏が名を連ねた。

 多くの新興企業専門VCは現段階で、新興企業への投資市場が株式市場から分離しているという希望的観測を持っている。しかし、彼らの一部はすでに、バブル破裂の前兆を感じている。

 たとえば、ハイリガー氏は、新興企業投資市場がマクロ経済の影響を受ける可能性を指摘。また、ナイク氏は、「2016年あたりに何かが起きそうだ」という見方を示した。ナイク氏は6月に、有望新興企業の大量の株式売却の申し出をヘッジ・ファンドから受けたという。

 一方、チャン氏は、一部の有望新興企業がバブル状態を誘発していると指摘する。

 近い将来に関する市場動向の分析内容は多様だが、参加したほぼすべての投資家らは、いまのうちに資金をできるだけ調達しておくよう新興企業に注意を促している。

 なかでもナイク氏は、現在の支出を今後2年間維持できない新興企業には投資しない方針を示した。同氏はさらに、新興企業バブル破裂にそなえて、向こう2年間を生き延びるための資金をコスト削減によって確保していく意向を示した。

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