ホンダ、シリコンバレーの研究開発拠点公開

 ホンダはこのほど、今春にシリコンバレーで移転・拡張した研究開発(R&D)拠点「ホンダ・シリコンバレー・ラボ(HSVL)」(カリフォルニア州マウンテンビュー)を報道陣に公開した。

 オートモーティブ・ニュースによると、ホンダは報道陣に対し、グーグルとアップルの基本ソフト(OS)を搭載したスマートフォンを車内で使用できる新型「アコード」を公開した。このほか、将来性のある技術やアイデアを持つ起業家に資金提供やアドバイスを行う「アクセラレーター」事業の開始も発表された。

 ホンダは2000年、競合各社に先駆けてバレーに進出し、03年にラボを正式に開設した。自社を自動車メーカーではなく「モビリティ」企業に位置付けたのも他社よりかなり早く、歩行支援機器からアウトボード・モーター(船外機)、5人乗り自家用飛行機まで多彩な製品を開発してきた。

 業界コンサルタント企業アリックス・パートナーズによると、自動車業界は06年から14年までの間、年間売上高の平均11.4%をR&Dと資本支出に費やしてきたが、ホンダは2位の独BMWよりはるかに上を行く17.5%に上る。

 それでもケリー・ブルー・ブックのアナリストであるジャック・ネラド氏によると、アップルやグーグル、テスラ・モーターズが業界に進出し、競合の自動車メーカー各社もバレーの拠点を急速に拡大する中で、ホンダは自社が技術開発で草分け的な存在であることを消費者や関係業界にアピールする必要性を感じていた。伝統的に秘密主義のホンダがこのほど、R&D拠点を報道陣に公開したのもこうした思惑の表れと言える。

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