中国部品企業、メキシコ進出加速化〜北米ニッチ市場に照準

 人件費や輸出コストの上昇に直面する中国のサプライヤーがメキシコへの進出を加速化させている。

 オートモーティブ・ニュースによると、浙江省寧波市に本社を置くサプライヤーの敏実集団(Minth Group)は、外装や車体構造部品で北米市場のニッチ獲得に狙いを定めている。2014年売上高が11億ドルの敏実は、デトロイトの自動車メーカー3社に加えアウディ、BMW、ホンダ、日産を顧客に持ち、既にミシガン工場のほかメキシコに3工場を構えている。

 敏実アメリカズのハワード・ボイヤー社長によると、中国製で梱包が容易な中型グリルの輸出コストは最高8%まで上昇している。「ダッジ・ダート」用グリルなど梱包が困難な部品を製造すれば14%まで値上がりが予想され、北米生産を決める「転換点」になったという。

 しかし、ダート用グリルの生産量は年間6万台分であるため、北米でのクロム処理コストを正当化するには不十分だ。ボイヤーズ氏はそこで、クロム処理は中国が、それ以外の部分はメキシコ工場が担当し、ミシガン工場が最終的な組み立てを行う解決策を見い出した。

 もう一つの決定要因は、中国湾岸部の工場で年間10〜20%上昇している人件費だ。依然としてメキシコの方が高いが、工場をオートメーション化すればコストで対抗できるという。ただし、メキシコから米国へは1500マイルの輸送コストがネックになるため、ルーフラック用粉体塗装工場を南部の州に構えることも予想される。

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