テスラから技術者引き抜き〜アップル、自動運転車開発で

 電子機器大手のアップルが電気自動車(EV)メーカーのテスラから上級エンジニアを引き抜いたことが、ビジネス向け交流サイト(SNS)リンクトインの本人プロファイルから明らかになった。アップルによる自動運転技術の開発チーム立ち上げに関係した動きと思われる。

 ロイター通信によると、テスラの上級エンジニアだったジェイミー・カールソン氏はこのほど、リンクトインの自身のプロファイルにアップルへの移籍を付け加えた。ほかにも、テスラで自動運転技術の開発を経験した人々がこれまでに少なくとも6人、アップルに移籍したことが各自のプロファイルから分かっている。

 アップルは今年1月以降、独フォルクスワーゲン(VW)の元エンジニアやカーネギー・メロン大の研究者など、自動運転技術の専門家を引き入れている。8月には半導体メーカーのエヌビディアで先端運転支援システム(ADAS)用コンピュータ・ビジョン・ソフトウェアを開発したエンジニア、シャンキャオ・トン氏を獲得した。

 カールソン氏のプロファイルによると、氏は7月までテスラの自動運転車研究部門のエンジニアで、それ以前には自動車部品ジェンテックス(Gentex、ミシガン州)で自動ビジョン・システムの開発に携わった。

 アップルは14年9月以降、独BMWやVW、フォード、部品企業デルファイ、ロバート・ボッシュ、現ZF傘下のTRWなど業界各社から専門の技術者を引き抜いてきた。その1人、サンジェイ・マッシー氏は、フォードや部品企業でコネクテッドカーおよび自動運転車の開発を経験したエンジニアだ。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る