テスラから技術者引き抜き〜アップル、自動運転車開発で
- 2015年8月24日
- 米国ビジネス
電子機器大手のアップルが電気自動車(EV)メーカーのテスラから上級エンジニアを引き抜いたことが、ビジネス向け交流サイト(SNS)リンクトインの本人プロファイルから明らかになった。アップルによる自動運転技術の開発チーム立ち上げに関係した動きと思われる。
ロイター通信によると、テスラの上級エンジニアだったジェイミー・カールソン氏はこのほど、リンクトインの自身のプロファイルにアップルへの移籍を付け加えた。ほかにも、テスラで自動運転技術の開発を経験した人々がこれまでに少なくとも6人、アップルに移籍したことが各自のプロファイルから分かっている。
アップルは今年1月以降、独フォルクスワーゲン(VW)の元エンジニアやカーネギー・メロン大の研究者など、自動運転技術の専門家を引き入れている。8月には半導体メーカーのエヌビディアで先端運転支援システム(ADAS)用コンピュータ・ビジョン・ソフトウェアを開発したエンジニア、シャンキャオ・トン氏を獲得した。
カールソン氏のプロファイルによると、氏は7月までテスラの自動運転車研究部門のエンジニアで、それ以前には自動車部品ジェンテックス(Gentex、ミシガン州)で自動ビジョン・システムの開発に携わった。
アップルは14年9月以降、独BMWやVW、フォード、部品企業デルファイ、ロバート・ボッシュ、現ZF傘下のTRWなど業界各社から専門の技術者を引き抜いてきた。その1人、サンジェイ・マッシー氏は、フォードや部品企業でコネクテッドカーおよび自動運転車の開発を経験したエンジニアだ。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ
-
米国特許商標庁、出願者らの個人住所流出が再発 〜「不注意」が原因、影響を受けた人たちに通知