有機食品のリコールが増加〜需要上昇で、原因は細菌感染

 オーガニック食品の人気上昇に伴い、商品のリコール(回収)も増加している。

 ニューヨーク・タイムズによると、商品リコールに対する保健関連の情報サービスを手掛けるステリサイクル(Stericycle、イリノイ州)が、連邦食品医薬品局(FDA)と農務省の最新データを分析した結果、2015年に実施されたすべての食品リコールのうち、オーガニック食品は7%を占め、前年の2%から大幅に増えていることが分かった。12年と13年はこの割合が1%だった。

 増加の理由の1つに、オーガニック食品の需要が高まったことが考えられるが、ステリサイクルのケビン・ポラック副社長は「12年以降のオーガニック食品のリコールはラベル表示の問題ではなく、すべてサルモネラ菌、リステリア菌、A型肝炎ウイルスといった微生物の感染懸念が理由。多くの消費者はそれを知らないため、これはかなり深刻で非常に重要な問題」と指摘する。

 これに対し有機取引協会(OTA)は、独自に算出した数値を基に「食品リコールに占めるオーガニックの割合は4.9%で、食品小売全体に占めるオーガニック食品の比率と同じ」と反論。「12〜15年にオーガニック食品のリコールが増えているのは、安全でないからではなく国内販売が以前にない勢いで激増しているためで、驚くようなことではない」と見ている。

 米国のオーガニック食品販売は12年だけで25%近く増加し、需要の高まりを受けて商品数は着実に増えているという。また12年以降、食品の安全を保つ仕組みも強化されている。この3月にはリステリア菌の感染懸念から、あるメーカーのオーガニックほうれん草がリコールされたが、そのほうれん草はエイミーズ・キッチンやコストコを含む5つのブランド名で50万袋以上販売されていた。食べて食中毒症状を訴えた人はいないが、ステリサイクルはこの個数を計算に含めているのに対し、OTAはリコール1回で計算している。

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