フロイデンベルグNOK〜摩擦低減シールで供給契約

 自動車部品大手の独フロイデンベルク(Freudenberg)とNOKの合弁事業、フロイデンベルクNOKシーリング・テクノロジーズ(マサチューセッツ州)は、摩擦を低減したエンジン用オイルシールの供給で初の大掛かりな契約を欧州自動車メーカーとの間で交わした。

 オートモーティブ・ニュースによると、新シール製品「Levitex」は、フロイデンベルクNOKの「Low Emission Sealing Solution (LESS) 」シリーズとして、二酸化炭素(CO2)排出量の低減と燃費改善に貢献する。

 欧州メーカーは2017年、グローバル・プラットフォーム用の新型エンジンに新シールを活用する。フロイデンベルクNOKは新シールの供給を欧州から開始し、需要の上昇に合わせて北米に投入する計画だ。

 リング状のシールはクランクシャフトとクランクケースに装着される。クランクシャフト・シールは、エアクッションを設けてエンジン室を密閉するため摩擦を生まないのが特長。CO2排出量は1キロメートルあたり最高1グラムまで削減されるという。シールは150度からマイナス40度の範囲で機能を維持するほか、従来のポリ4フッ化エチレン(PTFE)製シールと比べて動力の損失を最高90%削減する。

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