加オンタリオ州、自動運転車の公道試験を許可

 カナダのオンタリオ州は、国内で初めて自動運転車の公道実験ができる州となる。

 ロイター通信によると、州政府は2016年から自動運転車の公道走行を認める試験事業を開始し、コネクテッドカー(インターネット常時接続車)や自動運転技術の研究開発や事業に計38万ドルの助成金も交付する。州内では約100の関連企業や組織が活動しているという。

 州運輸省は声明で「試験事業は、企業が他州ではなくオンタリオで研究開発を行えるようにし、自動運転車の実用化を支援する」と説明した。1月1日の事業開始に向け、11月下旬から参加方法などの情報を公開する。

 近年はメキシコなど生産コストの安い地域への雇用の流出が見られるものの、オンタリオ州南部は長年にわたり自動車業界の重要拠点となってきた。

 ゼネラル・モーターズ(GM)は4月、「技術革新の次の大きな段階」に進むため、同州オシャワの技術センターでソフトウェアおよび制御の技術者合わせて100人以上を採用すると発表した。

 09年から自動運転車の試作車の実験走行をしているアルファベット(旧グーグル)は、20年までに生産に必要な技術が整うと表明している。

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