新聞用トラックで小包を宅配〜アマゾンが試験、可能性探る

 商品の安くて速い配達方法を探しているオンライン小売り最大手アマゾンは、新聞輸送用のトラックを使った荷物の宅配を試みている。

 ウォールストリート・ジャーナルが関係筋の話として伝えたところによると、新聞用トラックの試験導入はシカゴ・トリビューンやロサンゼルス・タイムズを発行する出版大手トリビューン・パブリッシングのトラックを使い、シカゴで1〜2週間にわたって行われた。税金絡みの問題でそれ以上は続けられなかったが、アマゾンは他の新聞社のトラックを使った同様の試験を検討中だという。

 新聞の定期購読数は減少しているが、新聞輸送トラックは今も大都市のあらゆる地区を回っており、アマゾンの流通網にとても近い位置にいる。アマゾンは近年、さまざまな配達方法を試しており、昨年はイエローキャブ(NY市内のタクシー)やウーバーの利用を試みたほか、最近では契約ドライバーが自分の車を使うウーバー方式の配送サービス「フレックス」も始めている。

 アマゾンの2015年上半期の輸送コストは、46億ドルと前年比で28%増加しており、こうした新しい取り組みがコスト削減につながる可能性がある。

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