グリーン電力調達のオンラインいちばが登場 〜 供給側と消費企業を結びつけ

 ロッキー・マウンテン研究所(Rocky Mountain Institute)は、クリーン・エネルギーの開発業者とクリーン・エネルギーの購入に関心のある企業を結び付けるためのオンライン・プラットフォームを開発した。

 グリーンビズ誌によると、同プラットフォームは、同研究所のビジネス・リニューワブルズ・センター(BRC)が運営するもので、「BRCマーケットプレイス」と呼ばれる。

 同プラットフォームでは、クリーン・エネルギー関連への取り組みを向上させたいと考えている企業の担当者らが、風力や太陽、そのほかの再生可能エネルギー・サービスや供給元を検索し、容量や契約年数、電力か再生可能エネルギー・クレジット(REC)かといった各種の要件によって絞り込むことで、購入できるエネルギーを見つけることができる。

 「たとえば、シカゴの近くで50メガワットの風力電力を購入したいと模索している企業が、求める条件にもとづいて風力発電会社や風力発電小売会社、開発会社を見つけられる」とBRCのハーブ・トウアティ所長は話す。

 持続可能性活動の一環としてクリーン・エネルギーの購入目標を打ち出す企業は増えているが、実際に行動できる企業は懐の深い大手に限られているのが現状だ。

 「企業のエネルギー調達担当者ならば、たいていは週に2〜3件の売り込み電子メールを受け取っている。しかし、グーグルのように大きな専門班のある企業でもないかぎり、大手企業ですら担当者は一人ということもある。したがって電子メールに対処することはできない」とトウアティ氏は話す。

 再生可能エネルギーを調達するにあたっては、複雑な契約の構造を理解し、州や自治体の入り組んだ政策に対応する必要があり、多数の難関を乗り越えなければならない。その障壁を低くするのが、同プラットフォームの狙いだ。

 BRCは2015年2月に立ち上げられた団体で、フェデックスやスプリント、スターウッド・ホテルズを含む60社以上が加盟している。BRCマーケットプレイスは当面、それらの加盟企業のみに提供される。

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