マイクロソフト、メタノーティクスを買収 〜 法人向けデータ分析事業を拡充

 マイクロソフト(Microsoft)は、法人向け分析製品を強化するために、データ技術新興企業のメタノーティクス(Metanautix)を買収した。買収額は非公表。

 メタノーティクスの技術は、さまざまのプライベートおよびパブリック・クラウド・データ源からあらゆる情報を引き出して、事業に役立つ分析結果を抽出できるようにする。クラウド・データだけでなく、NoSQLやカサンドラ、セールスフォースの法人向けシステムといった従来のデータ源にも対応する。

 PCワールドによると、マイクロソフトはメタノーティクスの技術をどのように応用するのか説明していないが、ジョセフ・シローシュ副社長は、SQLサーバーやコルタナ・アナリティクス・スイート(Cortana Analytics Suite)といった自社のデータ分析関連製品に組み込む可能性を示した。

 マイクロソフトは昨今、法人向けの分析製品を強化する動きを強めている。データの増殖が今後も続くことを踏まえ、データ分析製品の拡充が将来の売り上げにつながるという考えから、同社は機械学習や人工知能の機能の強化を優先事項の一つに位置づけている。メタノーティクスの買収はその一環と言える。

 一般的な企業がデータへのアクセスやデータ分析の強力なシステムを独自に開発することはコストと技術の面で不可能であるため、マイクロソフトでは、それを可能にする技術製品をプライベートとパブリック・クラウドの生態系に組み込むことで、法人市場のさらなる開拓を狙う。

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