オリンパスなどが警告怠る 〜 内視鏡による院内感染で上院

 連邦上院は13日、十二指腸内視鏡によるスーパーバグ(多剤耐性菌)の院内感染問題に関し、メーカーや規制当局、病院が迅速に事態を報告しなかったため被害が広がったと結論付ける調査報告書を発表した。

 ロサンゼルス・タイムズによると、調査は、ワシントン州シアトルの病院で数十人が感染したことを受けて州選出のパティ・マレー上院議員(民主)が提唱し、上院保健・教育・労働・年金委員会のメンバーが301ページの報告書を作成した。

 それによると、感染患者は当初の報告より多い25人に上り、連邦当局の監視体制にいくつかの問題があるため今も患者が命の危険にさらされる状態が続いているという。

 また、国内の十二指腸内視鏡市場で85%のシェアを持つ最大手オリンパスが、問題の可能性を知りながら病院や規制当局への報告を怠ったことを、委員会スタッフによる調査で確認した。1個4万ドルの内視鏡は、非常に洗浄しにくいデザインではないかと3件の調査で疑われ、同社は2012年6月には最初の調査報告書を受け取り、幹部もその内容を知っていたはずだが、UCLAロナルド・レーガン医療センターの院内感染をLAタイムズが報道した15年2月まで連邦食品医薬品局(FDA)も警告を出さなかったと指摘した。

 同医療センターでは7人が感染、3人が死亡しているが、報告書は12〜15年に国内9都市で少なくとも141人が感染したと指摘しながら「オリンパスが発売前に洗浄方法の説明をよく確認したかどうかについて、患者、医師、病院、公共衛生関係者の信頼は明らかに裏切られた」と記した。

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