サイバー攻撃やID盗難は悪化するばかりだが、ハッキング対策を怠るオンライン・サービス利用者が依然として多いことも事実だ。ハッカーらに予想されやすい認証語を使い続ける利用者は多く、セキュリティー専門家らは、複雑な言葉にするだけでなく、一定期間後に変更することを推奨している。
PCワールドによると、認証語管理サービス会社のスプラッシュデータ(SplashData)は、毎年恒例となっている「もっとも弱い25の認証語」を特定し、その最新である2015年版を19日に発表した。
その大部分では、前回調査とほぼ同じ認証語が上位に番付けされており、破られやすい認証語を使い続けている実態があらためて裏付けられた。
その背景には、あまりにも多くのオンライン・サービスを使うことから、多くの利用者らが同じ認証語をほぼすべてのオンライン・サービスで使い回し、しかも何年も変更しないという行動様式がある。
さらに、趣味や人気対象を示す汎用性の高い一般名詞または固有名詞、あるいは単なる連続した番号の羅列といった工夫がない認証語を使い続ける利用者が多いことも懸念材料だ。
その典型例は、「123456」や「football」のほか、記録的ヒット映画となっている「スター・ウォーズ」最新作によって関心があらためて高まった「starwars」や主人公の「solo」といった言葉だ。
一般利用者にとって、電子メールや銀行口座、小売サイト、ケーブル・テレビ、光熱サービス、動画サービス、オンライン・アルバム、スケジュール管理といった各種のクラウド・サービスを含む数十のオンライン・サービスの利用者名と認証語をときおり変更するという管理作業は非常に面倒なことだ。
しかし、ID盗難やサイバー攻撃から自分を守る最善策はそれ以外にない、とセキュリティー専門家らは指摘する。
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