店舗に太陽光発電設備 〜 ホール・フーズ、電力会社と提携

 高級食品スーパーのホール・フーズは、最高で100基の屋上用太陽光発電設備を設置する。

 ニューヨーク・タイムズによると、設置される施設は同社の店舗・配送センターの約4分の1に当たる。ホール・フーズは再生可能エネルギー発電大手のNRGエナジー(ニュージャージー州)と提携するほか、太陽光発電設備業者ソーラーシティ(SolarCity、カリフォルニア州)からもシステムの供給を受ける。

 NRGはカリフォルニア、コロラド、コネティカット、マサチューセッツ、ネバダ、テキサスなど9州で設備を設置する。

 太陽エネルギーは環境に配慮するホール・フーズのイメージに合致すると同時に、店舗の電気代節約にもつながる。同社は近年、低価格の高級・オーガニック食品店との競合激化でコスト削減が喫緊の課題だった。

 一方のNRGにとっても、ホール・フーズとの提携はグリーン・エネルギー分野の主導的地位を目指してきたデイビッド・クレーン前最高経営責任者(CEO)が昨年12月に業績低迷の責任を負って辞任し、改めて再生可能エネルギー分野に力を注ぐ上で格好の機会になる。

 モーリシオ・グティエレス新CEOは2月の投資家会合で、第2四半期に完了を計画する住宅用ソーラーと電気自動車(EV)用充電の両部門設立へ向け、改めてソーラーや風力などの中核事業に力を入れると明言した。

 NRGによると、ホール・フーズに供給する設備は設置容量(最高出力)が住宅用の5〜200倍になる。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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