AVや配車の移動サービスに自治体が相次いで着手 ~ デンバーとLA、試験運行を開始

二つの地方自治体が自動運転車(AV=autonomous vehicle)または配車サービスによる公共移動サービスに乗り出した。

デンバー・チャンネル誌によると、デンバー郡とデンバー市、そして地域公共交通局は、同地域にとって初めてなるAVによる路線シャトル(小型バス)サービスの試験運行を29日に開始した。

61AVという銘打たれた同サービスでは、61丁目とペーニャ停留所からパナソニックとイージーマイル(EasyMile)の事務所付近まであらかじめ決められた環状経路を無人シャトルが15分おきに走る。今後2~3ヵ月間での平日午前10時から午後6時までの利用では運賃は無料。

イージーマイルが製造した自動運転シャトルは、12人乗りで時速12~15マイルで自律走行する。運転手は乗っていないが係員が同乗し、利用者からの質問に対応すると同時に運行の安全を確認する。

同事業は、連邦機関の道路交通安全局(National Highway Traffic Safety Administration=NHTSA)とコロラド自動運転車作業部会(Colorado Autonomous Vehicle Task Force=CAVTK)から6ヵ月間の試験運用期間を承認された。

イージーマイルによると、同社のシャトルはこれまでに22ヵ国で導入され、衝突事故やけがを起こさずに累計32万人以上の乗客を運び20万マイルを走った。

一方、ロサンゼルス市は、オンデマンド・シャトル・サービス新興企業ヴィア(Via)と提携し、3ヵ所の停留所を起点および終点にして市民を乗せる配車サービス 試験運用する。

テッククランチ誌によると、28日に発表された同試験計画は、公共交通の停留所から遠く離れた市民に利便性をもたらすために実施される。

ヴィアは今回の提携を受けて、コンプトンとエル・モンティー、そしてノース・ハリ ウッドの三つの停留所に向かう人やそれらの停留所から移動する人に配車サービスを提供する。利用者らは、モバイル・アプリケーションを使って乗車を予約する。

ロサンゼルスでは、ウーバーやリフトの台頭によって公共交通機関利用客の減少を強いられている。それに対応するために、利用者の多い3ヵ所の停留所を起点および終点とする配車サービスを提供することで利用客を取り戻したい考え。

ヴィアが提供する車は3~6人を乗せる。乗車料金は、メトロ(ロサンゼルス市公共交通サービス網)の低所得者助成制度に登録した人であれば無料。TAPカード(ロサンゼ ルス市のTransit Access Passカード)所有者なら1回1.75ドル。それ以外の人は3.75ドルを払う。

ヴィアとメトロはこれから1年間にわたって試験運行する。経済価値は250万ドルと試算される。そのうち135万ドルは連邦交通局(Federal Transit Administration=FTA)が負担する。

【https://www.thedenverchannel.com/news/local-news/denver-rtd-launch-free- driverless-shuttle-on-set-route-near-airport】
【https://techcrunch.com/2019/01/28/los-angeles-is-using-ride-hailing-startup- via-to-shuttle-people-to-public-transit/】 (U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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