連邦航空局(FAA)は23日、アルファベット傘下のウィング・アビエイション (Wing Aviation、テキサス州拠点)にドローンを使った宅配サービスを年内にバージニア州で開始する認可を与えた。
航空事業者としてドローンによる商業輸送を認められたのは同社が初めて。
ロイター通信によると、ウィングは同州ブラックスバーグで、地元企業などから住宅に向けた商品の宅配サービスを年内に始める予定。同社は運輸省の無人航空機システム統合パイロットプログラムを通じて、バージニア工科大学および同校の無人航空機試験場「ミッドアトランティック航空パートナーシップ」と提携している。
FAA認証は2年間有効。パイロット1人が一度に最大5機のドローンを操作できるが、危険物を運んだり、人の上空で静止することはできない。
FAAは、ウィングが幅広いデータと書類、そしてオーストラリアで行った何千回もの飛行実験によって当局の安全基準を満たしていることを証明したと説明した。 ウィングは、食料品宅配の試験を始める前に地域住民の意見を聞き、営業に役立てる方針だという。
ウィングは最近、オーストラリアのキャンベラ北部でドローンによる宅配サービスを開始した。欧州でも、フィンランドのヘルシンキで宅配の試験飛行を始める予定。
同社によると、無人機を使った配達が歩行者に危害を及ぼすリスクは、車で行う場合より低いことがデータで示されたという。 (U.S. Frontline News, Inc.社提供)
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
ディープフェイク、金融サービス業界をいよいよ標的に 〜 生成人工知能による音声模倣で詐欺急増は必至
-
2024年4月25日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
広告嫌いのテスラが一転、積極展開
-
ビットコイン半減は価格にいかに影響するのか 〜 最高値更新から乱高下、次の半減期が目前に
-
2024年4月22日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ボルティモアの橋崩落、輸出・小売業者に影響
-
米国のMBA課程、人工知能分野の教育を積極化 〜 会社で求められる技能に学生側も関心を強める
-
2024年4月18日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
テスラ、急速充電網を開放~EV普及の節目となるか
-
2024年4月15日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
EV生産コスト、27年にはガソリン車より安く~ガートナーが予想
-
人間の労働力の方が人工知能より安価 〜 MITの研究、雇用機会の大部分は人工知能にまだ奪われないと結論
-
ドローン配送に現実味~運用範囲広がる
-
アマゾンや小売大手ら、頻発する返金詐欺で巨額の損害 〜 詐欺集団ら、ティックトックで協力購入者たちを募集