1月15日からVODで公開される「All Things Must Pass: The Rise and Fall of Tower Records」は、タイトルの通り、レコードとビデオ(後にCDとDVD)の販売店で有名なタワーレコードの生い立ちと衰退を描いたドキュメンタリー映画。監督は映画スター、トム・ハンクスの息子で自身も俳優のコリン・ハンクスで、本作で長編映画監督デビューを飾っている。
1960年に北カリフォルニアのサクラメントで生まれたタワーレコード(通称タワレコ)は、ロサンゼルスやニューヨークなどのアメリカ国内のみならず、日本、イギリス、香港、南米などに進出した。しかし、2000年半ばに倒産を申請。店をたたんだ。そんな中、日本のタワレコは今でも元気だ。米国法人傘下の時代から高い業績を上げていた日本のタワレコ。2002年に日本法人として独立していたことで、米国での倒産騒動に巻き込まれることもなく、今でも全国80店舗以上を持つ人気ショップとしての地位をキープし続けている。
劇中、タワレコの将来性にいち早く気づき、ビジネスを申し出た日本人の存在と日本進出の様子、オーナーのラス・ソロモンが日本を満喫している姿が映し出され、「No Music, No Life」というタワレコのキャッチフレーズは、日本のタワレコからの逆輸入だというのも紹介される。日本人としては嬉しい瞬間だ。(ただ、日本の街角について言及するくだりで中国か香港らしき町並みが挿入されたのにはがっくりしたが……)。
そんなソロモンにビジネスの成功の秘訣と失敗の理由を聞いた。
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