世界文化遺産の地
メサ・ヴェルデ国立公園へ
温泉でしっかりと体力を回復したら、西へ向かって車で2時間ほどのメサ・ヴェルデ国立公園へ。ここには西暦550〜1300年頃、アメリカの先住民である古代プエブロの人々が、約700年にわたり生活していた集落跡が今も残る。断崖絶壁に築かれた石造りの居住遺跡にはエキゾチックな雰囲気が漂い、見る人の心を惹きつける。世界で最初に登録された12の世界遺産の一つにもなっており、コロラドの旅では外せない名所だ。
まずは園内の博物館で、古代プエブロ人の生活様式と岩窟住居の構造などを学ぼう。歴史の概要が分かったところで、ポツポツと点在する集落跡へ。実際に見てみると、「なぜ、どうやってあんなところに家を建てて生活を?」と疑問が次々に浮かんでくる。岩窟住居を建てた理由は今も定かではないそうだ。あちこちに垣間見える生活の知恵を目の当たりにすると、彼らの生活が今現在へとつながっているのだと、当たり前のことを改めて実感した。
旅の締めくくりはさらに西へと移動し、「フォー・コーナーズ」へ。ここはコロラド、アリゾナ、ニューメキシコ、ユタの4州の境が十字に接し合う所。州境の中心に立てば4州にまたがることができ、撮影スポットにもなっているようだ。
今回、コロラドでの取材で出会った人々に「あなたにとってコロラドとは?」と聞いてみた。多くの声が上がったのは、やはりと言うべきか「山」「アウトドア」といった自然に関わるワードだが、私の心に一番残ったのは「ホーム」という言葉。なかには他州で生まれ育ち、コロラドの魅力に惹かれて移住したという人も数人いた。彼らにとっても、コロラドは故郷だと思える地なのだそうだ。「人は親切で優しいし、フレンドリーで誰でもウェルカムな雰囲気が魅力だよ」と話す人々の言葉や空気には、何かとても温かいものと、コロラドに対する愛を感じた。
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