- Home
- ライフ
- アメリカ不動産最前線
- 【ニューヨーク不動産最前線】デリバリーと生活スタイル
【ニューヨーク不動産最前線】
デリバリーと生活スタイル
- 2019年5月21日
オンラインでの買い物がすっかり定着しています。数年前から、どこのビルに行ってもコンセルジュデスクの周りがオンラインショッピングで運ばれてきた箱で埋め尽くされている光景が目立つようになってきました。
ビルにデリバリーがあると、コンセルジュが受け取りのサインをした後、ビルディングリンクに登録します。すると各住人にEメールかテキストメッセージでデリバリーがあったという知らせが送られてくると同時に、メールルームにあるパネルにデリバリーの通知が表示されます。住人が帰宅して郵便物をチェックしに行ったら、パネルでデリバリーがあったかどうかの確認もできる仕組みになっています。
実は私も着るもの、食べるもの、日用品(トイレットペーパー、洗剤、歯ブラシ、スキンケア用品)等、ほぼすべての買い物をオンラインで済ませています。当然それらは箱に入ってビルに運ばれています。申し訳ないなと思いながらも、やはり便利なのでオンラインで買い物をしてしまいます。おそらくみんな同じように思ってオンラインショッピングをしているのでしょう。
というわけで、うちのビルも例外なく、コンセルジュデスクは毎日箱で溢れています。コンセルジュデスクの裏にはストックルームがあるのですが、あまりのデリバリーの量の多さに、ストックルームに移す処理が間に合わないようです。運ばれてくる量が多すぎて、ストックルームに置ききれないという事態にもなっているようです。
ユニオンスクエアにとても人気のあるコンドミニアムがあるのですが、先日そのビルにお客様のショーイングで行ったら、ロビーの改装工事中でした。650ユニットある大型のビルで、ロビーもホテルのラウンジのようにかなりゆったりしていたのですが、工事のためにほとんどのロビーのスペースが閉鎖されていました。
ビルのスタッフによると、新しくできるロビーはなんとストックルーム対応だそうです。あまりにデリバリーの量が多すぎてストックルームに入らなくなったので、ストックルームのスペースを広げるとともに、荷物対応専任のスタッフを雇うことにしたそうです。荷物の対応に追われてコンセルジュとしてのほかの業務にも支障が出ていたので、これで荷物対応をしなくてよくなるとホッとした様子でした。
リーマンショックの後にできたビルは、通常のストックルームに加えて冷蔵室というのもあります。食料品の買い物をオンラインでするようになったためです。仕事で遅くなっても、荷物をピックアップするまで冷蔵室に入れておいてもらえれば安心です。こうした生活スタイルの変化によって、ビルも少しずつ変化していくのですね。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします