日米の採用手法の違いと アメリカの人気求人サイト7選
- 2022年11月24日

先日、日本国内の求人サイトをリサーチしていた際、掲載費用の高さにただただ驚愕しました。日頃アメリカで採用活動をするSTS Careerのリクルーターたちにとって、その相場は想像を超えるものだったのです。
ある調査によると、日本国内ので平均採用単価は、米国の倍以上という結果が出ているそう。
今回は、日米の採用文化・手法の違いを前置きとしつつ、アメリカのおすすめ求人サイトをご紹介したいと思います。
1. 日米の採用コスト

相場の差
各国の大手求人メディアは、平均採用コスト(社内で発生する費用、外部へ支払う費用の総額)を以下の通り発表しています。実に倍以上の差があるとは、驚きですね。

参照:リクルートエージェント │ Glassdoor
日本では、少子化による採用難を引き金とした採用コストの高騰化が叫ばれています。しかし、世界一のスピードで市場が動いていると言われる転職社会アメリカでの採用も、その競争率の高さ故、決して簡単ではありません。この差は何に起因しているのでしょうか?
相場の生じる理由
理由は複数あるかと思いますが、主たるもののひとつ挙げられるのは日本の採用が、求人広告に依存する傾向にあるということ。
以下のグラフは、各国の採用のソースを示したものです。リファラルや自社採用の数値が大きいアメリカに対し、求人広告を通した採用が最大値であり、全体の3分の1を占めている日本。調査対象・調査年等の条件が異なる為単純比較をすべきではないものの、日本の採用は求人広告頼りと言って良さそうです。

参照:厚生労働省 │ リクルートワークス研究所
その背景には、文化的なものがあるよう感じます。
コネ社会のアメリカ。人との繋がり、ネットワークが物を言うこの国では、リファラルや自社採用が盛んなのは納得ですね。その証拠として、以下のような例が挙げられます。
- 現従業員の紹介で採用が決定した場合に支給される「リファラルボーナス制度」を導入している企業が多く存在する。
- LinkedInをはじめとした、ソーシャルメディアを使用した採用が活発。ここ最近では、若者の間で流行っているビデオ投稿型SNS TikTokが企業の採用支援を目的としたサービスTikTok Resumesを開始したことが注目を集めている。
2. 求人メディア

日米メディアの特徴
上記のようなバックグラウンドから、冒頭で述べたように、求人メディアの価格帯にも大きな差があります。
アメリカは一求人あたりの掲載料が月に2~3万円が一般的。無料で使用できるサイトも存在します。またクリッごとに課金されるシステムがあったり、一日単位での掲載や費用の上限設定ができたり、と柔軟性もあります。
一方で日本は、一求人あたり最低約20万円から、高いものは120万円ほど。また、管理機能付きの企業アカウントが付与されず、サイト運営側に掲載内容を依頼する形でしか内容の修正/更新ができない等、比較的自由度が低いものが多い印象を受けます。
米国の主流な求人サイト
アメリカでよく使われる求人サイトは以下の通りです。

大きく違う日本とアメリカの採用手法。新しく米国に進出し初めて採用を行う中で、戸惑う企業様も多いかと思います。人事戦略策定のご相談にも乗っております。ご質問等あれば気軽に担当リクルーターにお声がけください。
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