米商業銀行CITグループが売却手続きを開始した航空機リース事業をめぐり、オリックスや中国の海航集団(HNAグループ)、中国工商銀傘下のICBCリーシングなど十数社が獲得に関心を示していることが分かった。
ロイター通信が消息筋の話として報じたところによると、CITの航空機リース部門「コマーシャル・エア」の売却額は、30億〜40億ドルに上る可能性がある。売却の入札には東京センチュリーリース、中国投資有限責任公司(CIC)、中国CDBリーシングのほか、各国の年金基金や保険会社も参加を打診されたという。
日中リース事業の大手が顔をそろえたことは、長期にわたって安定したドル収入が見込める部門に参入しようと、豊富な資金力で投資を強化するアジア企業の存在感が強まった証拠と言える。
消息筋によると、350機以上を所有するコマーシャル・エア(資産価値約110億ドル)の1次入札は6月に締め切られる。
リース会社として世界の上位10社に入るCITは、航空機リース事業を売却して国内の金融事業に力を入れる方針だ。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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