大気汚染6億人に影響 中国全土4分の1包む
- 2013年2月4日
- 世界のニュース
【共同】中国環境保護省は4日、有害物質を含んだ濃霧について、1月24日以前の段階で中国全土の4分の1が包まれ、全人口の5割弱の約6億人が影響を受けたと発表した。濃霧はその後も発生しており、最終的な汚染規模はより広範に及んだ可能性が高い。大気汚染の拡大を防止するため、2月10日の春節(旧正月)を祝う花火や爆竹の自粛を求める声も上がっている。
中国は急速な経済発展に伴い公害問題が頻発。習近平指導部は2020年までの所得倍増を目標に掲げ、これまでと同様、経済発展を最優先させる方針を堅持しており、環境悪化に抜本的に歯止めをかける道筋は見えていない。
こうした汚染物質は風に乗って日本にも来るが、濃度は薄まっており、日本の環境省は「健康へ影響が出るレベルではない」としている。
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