旅行サイト大手トリップアドバイザーは、2017年初めから動物関連の娯楽のチケット販売を停止すると発表した。
ロサンゼルス・タイムズによると、教育的価値がなく利益のためだけに動物を利用する催し物の営業停止を求める動物愛護団体の主張に応えた動きと見られ、象に乗る、トラをなでる、イルカと泳ぐなど、捕獲された野生動物と触れ合う娯楽が対象となる。
ウェブ分析会社コムスコアによると、トリップアドバイザーは現在最も人気の高い旅行サイトで、8月の利用者は重複なしで8200万人だった。営業方針を新たにした同社が今後相談する団体には、捕獲した動物を使った商行為をすべてやめるよう呼びかけている動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)や、こうした行為をしている動物園水族館協会(AZA)といった両極端の団体も含まれている。
PETAは「トリップアドバイザーは国内で高まっている動物を守る動きに応えている。業界を先導する動き」と今回の決定を高く評価。一方AZAは、トリップアドバイザーが今後も、魚と触れ合うタッチプール、動物に餌を与えるプログラム、絶滅危惧種を保護するボランツーリズム・プログラムを提供している動物園や水族館の入場券販売を続けると見ており「客に質の高い動物体験を提供するためトリップアドバイザーとの協力を続ける」と話している。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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