Lブランズ傘下のランジェリー大手ビクトリアズ・シークレットは、植物材料供給網の環境対応や道徳性を厳しく監視する新しい営業方針を導入した。
ロイター通信によると、同社は新しい方針「フォレスト・プロダクツ・プロキュアメント・ポリシー」で、レイヨン、ビスコース、モダールなどのアパレル素材に使われる木材パルプの生産過程から、熱帯雨林の破壊や地元住民の権利を侵害する業者を排除することを目指す。排除の経過も公表する予定だという。
木材パルプ生産では、原料となるユーカリ農園を作るために森林を伐採し、先住民族や地域社会から土地を奪う行為が一部で見られ、特に木材パルプの主要生産国インドネシアではこの問題が深刻になっている。ビクトリアズ・シークレットの方針作成に協力した環境団体レインフォレスト・アクション・ネットワーク(RAN)によると、アパレル業界ではH&M、ザラ、リーバイスなど同種の営業方針を導入するブランドが増えており、方針に反する業者とは年内に取り引きの停止を目指すという企業も多い。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年4月29日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
米商務省、TSMCのアリゾナ工場への投資を提案 〜 米中緊張悪化を背景にチップの国産化に重点
-
ディープフェイク、金融サービス業界をいよいよ標的に 〜 生成人工知能による音声模倣で詐欺急増は必至
-
2024年4月25日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
広告嫌いのテスラが一転、積極展開
-
ビットコイン半減は価格にいかに影響するのか 〜 最高値更新から乱高下、次の半減期が目前に
-
2024年4月22日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ボルティモアの橋崩落、輸出・小売業者に影響
-
米国のMBA課程、人工知能分野の教育を積極化 〜 会社で求められる技能に学生側も関心を強める
-
2024年4月18日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
テスラ、急速充電網を開放~EV普及の節目となるか
-
2024年4月15日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
EV生産コスト、27年にはガソリン車より安く~ガートナーが予想
-
人間の労働力の方が人工知能より安価 〜 MITの研究、雇用機会の大部分は人工知能にまだ奪われないと結論
-
ドローン配送に現実味~運用範囲広がる