加州電力大手、EV普及へ10億ドル投資

 カリフォルニア州の電力会社がこのほど、州内で無公害車(ZEV)の普及を促進する総額約10億ドルの投資計画を発表した。
 
 グリーン・カー・リポーツによると、計画を公表したのはパシフィック・ガス・アンド・エレクトリック((PG&E)、サンディエゴ・ガス&エレクトリック(SDG&E)、サザン・カリフォルニア・エジソン(SCE)の3社。
 
 PG&Eは、中型および大型EVの所有台数拡大や急速充電スタンドの配備のほか、1年間の試験事業5つを含む計7種類の計画を発表。投資額は計2億5300万ドルに上る。
 
 SDG&Eは空港、住宅、ホテル、商店街などに「数万カ所」のスタンドを展開する2億4400万ドルの投資計画を公表した。
 
 SCEは5億7300万ドルを費やし、あらゆるタイプの車両を対象にした全域の充電インフラ拡大策に加え、「輸送回廊」沿いを中心とする大気汚染地域に重点を置いた乗用車の普及促進計画を明らかにした。
 
 2015年に承認された州上院法案215条は、電力事業者に対して石油に依存しない車両の電化促進へ向け、プログラムや投資を促している。州は最近、PG&Eによる7500カ所の充電スタンド計画を認可した。
 
 加州は25年までにZEV100万台の普及を見込んでいる。州別の普及率は国内首位で、ZEVは全販売車両の約4%に達している。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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