オンライン小売り大手アマゾンは、2017年中に国内最大のアパレル小売店になる可能性が高いが、次に狙っているのはアフターマーケット自動車部品市場ではないかと見られている。
ニューヨーク・ポストが関係筋の話として伝えたところによると、同社は最近、ロバート・ボッシュ、フェデラル・モーグル、ドーマン・プロダクツ、カードン・インダストリーズといった国内の大手部品メーカーと相次いで販売契約を結んだ。この結果、オライリー・オート・パーツやアドバンス・オート・パーツ、オートゾーンといった自動車用品の小売りチェーンに影響を与える可能性が出てきた。
米国自動車部品工業会(MEMA)の代表によると、アマゾンは部品の地域配給業者を買収する可能性もあるという。
アマゾンは16年9月期、1280億ドルの売り上げを計上しており、今年は自動車部品事業を50%以上拡大して50億ドルに伸ばす可能性がある。同社は最近、有名ブランドの品ぞろえを増やして実店舗主体の同業より安く売っており、例えばレッドトップの34シリーズ・オプティマ・バッテリーは、オートゾーンでは216ドルだが、アマゾンでは166ドルで販売している。
一方、アマゾンは同じ部品でもメーカーへの支払額が30%多いこともあるため、メーカーは既存の小売店大手よりアマゾンになびいている。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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