システム安全性も評価項目に〜CR、商品の品質検査で
- 2017年3月16日
- 米国ビジネス
車や家電などの厳しい品質検査で知られる消費者団体コンシューマー・リポーツ(CR)は、商品の評価項目にサイバー・セキュリティやプライバシーの安全性も追加する方針を明らかにした。いくつかの外部団体と協力して評価基準の作成を進めているという。
ロイター通信によると、少数の商品評価から試験的に新しい方法の適用を始め、徐々に本格導入していく予定。CRの電子製品テスト責任者は「これは複雑な分野。適切な形に落ち着くまで多くの調整が必要になる」と話している。
近年はインターネットとつながるビデオカメラ、ルーター、デジタル・ビデオ・レコーダーなどが増えてモノのインターネット(IoT)が形成され、無防備な「つながる機器」を狙ったサイバー攻撃も増えている。しかし、つながる機器のメーカー側は機器のシステム安全に多くの資源を投じてもあまり得にならないため、今後も攻撃は続く可能性が高い。
CRの評価基準開発に協力しているサイバー・インディペンデント・テスティング・ラブのペイター・ザトコ代表は「業界が製品の質やソフトウェアの安全性にあまり留意していないことを明らかにする必要がある」と話す。新基準の草案には、ソフトに最高のセキュリティ手法が用いられているか、消費者に関する情報をどれくらい収集しているか、アカウントが停止された時に会社は全てのユーザー情報を消去しているか、といった内容が盛り込まれている。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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