ビール・メーカー、テスラの蓄電池を導入 〜ピーク時の割高料金の回避を狙う

 ビール醸造大手のシエラ・ネバダ・ブリューイング(Sierra Nevada Brewing Company)は、カリフォルニア州チコの工場にテスラ(Tesla)製蓄電池「パワーパック(Powerpack)」の1メガワット時型を設置した。
 
 インサイドEVs誌によると、シエラ・ネバダは多額の電力需要料金の節減方法を探していた。2016年には電力料金に占める電力需要料金の割り合いが50%以上に達した。ピーク時間帯には、電力需要料金という追加料金が発生する。
 
 ビール醸造所では蓄電装置の導入はまだ多くないが、マウイ・ブリューイング(Maui Brewing)もテスラ製パワーパックを最近設置した。
 
 シエラ・ネバダは、持続可能性に注力するビール・メーカーとして知られる。同社では、大型ソーラー・システムのほか、2メガワットのマイクロタービン、多数の廃熱回収、広範にわたる効率化プロジェクトに取り組んでいる。
 
 ビール醸造の過程では、特定のタイミングで特定の温度に達する必要があり、その時間をずらすのは必ずしも容易ではない。
 
 「朝早くと夕方遅くの太陽が出ていない時間帯に、マイクロタービンでは供給しきれない電力需要が発生する。その需要を埋めるのにパワーパックを使う」とシエラ・ネバダは説明する。
 
 同社はパワーパック導入に際し、カリフォルニア州政府が提供する自家発電奨励税控除を利用した。その結果、パワーパック投資額を約2年で回収できる見込みだ。
 
 【http://insideevs.com/tesla-powerpack-craft-beer-come-together-sierra-nevada-brewing-company/】(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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