石油およびガスの採掘現場から出る廃水を処理して産業用水や農業用水に変える試みが、カリフォルニア州で本格化されている。
エンバイロメンタル・リーダー誌によると、カリフォルニア州ワスコにあるスウィートウォーター・テック・リソーシズ(Sweetwater Tech Resources)下水処理場では、ウォーター・プラネット(Water Planet)が開発した人工知能技術の制御ソフトウェア「インテリフラックス(IntelliFlux)」を使って下水処理を高度化している。
スウィートウォーターがあるベイカーズフィールド周辺では、開発中の油田が多数存在し、そこから年間数十億ガロンという廃水が出ている。ウォーター・プラネットの技術は、泥や油、有機物、塩分、鉱物といったさまざまの汚染物質を統合的取り組みによって取り除く。
スウィートウォーターとウォーター・プラネットの取り組みによって、石油会社にとっては、廃水を運搬して第三者に引き取ってもらい井戸に貯蔵するよりもコスト効果の高い選択肢ができる。また、地元の農業や工業で再使用できる水が増えることから、環境への利点もある。
スウィートウォーターの処理場では、2017年1月以来、暫定的な事業許可のもと1日あたり2万5000ガロン以上を処理してきた。スウィートウォーターは、正式許可が下りれば42万ガロンに規模を拡大する。同社は最終的に複数の処理場に導入して、1日の処理量を最大400万ガロンにする計画だ。
【https://www.environmentalleader.com/2017/03/project-uses-produced-water-reuse-industrial-agricultural-processes/】(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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