アパレル大手アセナ・リテイル・グループ(Ascena Retail Group)は、衣類をオンライン購入する消費者の増加などを受け、今後2年間で最高667店舗を閉鎖する。
ロサンゼルス・タイムズによると、アセナは婦人服のアン・テイラー(Ann Taylor)、レイン・ブライアント(Lane Bryant)、ロフト(Loft)、モーリセス(Maurices)、子供服のジャスティス(Justice)といったブランドを展開する。4月29日現在の総店舗数は4850店。
すでに268店舗以上の閉鎖を決めており、モール管理業者から賃借の条件で折り合わなければさらに399店舗以上を閉鎖することになる。
ニュージャージー州が本拠のアセナは、2017年2〜4月期の業績が大幅に落ち込み、売上高は前年同期比6%減の15億7000万ドル、既存店売上高は8%減で、全てのブランドで売り上げが減少した。純利益は3000万ドルから960万ドルに激減した。
デイビッド・ジャフ社長兼CEOは、実店舗の来客数減少や価格競争の激化などを不振の原因に挙げており「当面これらの要因は大きな障害として残り、消費者の需要がeコマースに向かう変化の加速を反映している」と説明する。
この変化は小売業界全体の均衡を崩しており、メイシーズ、シアーズ・ホールディング、JCペニーといった既存の小売店もコスト削減のために多くの店舗を閉鎖しているほか、ペイレス・シューソースなどは経営破綻した。子供服のジンボリー(Gymboree)も最近、破産法第11条に基づく会社更生手続きの適用を申請し、1281店に上るチェーンの一部を閉鎖する。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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