ウラン濃縮は段階的中止 金、石化製品の禁輸解禁も

 【共同】カザフスタンで開かれたイラン核問題の協議で、欧米など6カ国側がイランに対して行った新提案の内容が27日、明らかになった。イランが進めるウラン濃縮の中止に向け、これまでより柔軟な段階的対応を求める一方で、経済制裁のうち金など貴金属と石油化学製品の禁輸措置を除外することが柱。

 協議に関与している欧州の外交筋が明らかにした。同筋は、イランは新提案に強い関心を示しており「入り口で難航していた協議が初めて実質的な討議に進む可能性が出てきた」と期待感を示した。

 同筋によると、6カ国側はイランに対し、軍事転用が懸念される濃縮度約20%のウラン製造を中止させる「最終目標」は維持しつつも、製造中止は段階的に進め、イランによる平和目的の原子力の研究・開発継続は容認する姿勢を表明した。

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